[st-kaiwa1]通勤で使っているクロスバイクのタイヤが傷んできたしそろそろ交換したいな。。どうせなら走りを快適にしたいけどどんなタイヤを選べばいいんだろう。。[/st-kaiwa1]
この記事ではこのような疑問に回答いたします。
タイヤは消耗品ですから、毎日使っていれば必ず交換時期がきます。
でもせっかくだったら交換するんだったら、少しでもパンクしにくかったり、安かったり、走りが快適になるタイヤを選びたいものですよね。
そんな方に向けてタイヤの選び方とオススメタイヤをご紹介します。
記事の内容
- タイヤ交換をするメリット
- タイヤの選び方
–タイヤの外周長、太さを確認しよう
–スピード重視なら細め。安定重視なら太めを選ぼう - タイヤ選びで注意すべき点
–ビードの違いに気をつけよう
–太くするときは泥除け、フォークとの隙間に注意 - おすすめタイヤ10選
–対パンク性能と耐久性重視のタイヤ
–安く収めたい人におすすめのタイヤ
–ロードバイクにも使われるパフォーマンス重視タイヤ - 良いタイヤはリスクヘッジ&節約の秘訣
僕の自転車競技歴は7年、様々なタイヤを使ってきました。
また、自転車販売員として3年。いろんなクロスバイクライダーの方にタイヤを選ぶコツを伝授してきました。その経験をもとにこの記事を書いています。
クロスバイカーの皆様の一助となれば幸いです。
タイヤ交換をするメリット
タイヤを交換するメリットは様々ですが、一番は「安心して自転車に乗ることができるようになること」です。
タイヤは路面とグリップする役割や、路面との摩擦抵抗を抑える役割をになっています。少し高級でしなやかなものに変えてあげるだけで、濡れた路面でも安心して曲がることができるようになったり、走り心地がよくなったりします。
また、高い対パンク性能を持つものもを履かせてあげることで、パンクなどの通勤通学の妨げとなるタイヤのトラブルも起こりにくくすることができるんですね。
タイヤは自転車のパフォーマンスを大きく向上させる割に安く手に入るため、他の部品を変えるよりもコストパフォーマンスの良い機材投資といえます。
タイヤの選び方
「実際にタイヤを交換してみたいけど、選び方とかってどうしたら良いの??」と言う方に向けてタイヤの規格の確認の仕方を解説します。
タイヤの外周長、太さを確認しよう
まずはタイヤの外周長と太さを確認しましょう。
確認の仕方はとっても簡単で、いまお使いのタイヤの横に記載があります。
この画像にも700×25cという表記がありますが、
この700がタイヤの外周長。25cというのがタイヤの太さを表しています。
クロスバイクでは「700×28c」や「700×32c」といったサイズが一般的です。
ホイールとの関係で輪っかの大きさ(外周長)を変更することはできませんから、変えられるのは太さのみ。
元のタイヤを基準にタイヤを太くするか、細くするかを考えましょう。
スピード重視なら細め。安定重視なら太めを選ぼう。
「もっと速く走りたい!」という方は23c〜28cの細めのタイヤに交換しましょう。
ロードバイクはこの太さを採用しています。
細めのタイヤは地面との接触面が少なく、摩擦抵抗を抑えることができるため、スピーディーに走ることができます。
「安定した乗り心地のいい乗り味にしたい」という方は32c〜38cくらいの太めのタイヤを選択しましょう。
空気がたくさん入る太めのタイヤは、クッション性が高く、地面からの振動を低減させてくれます。
段差に打ち付けてパンク(リム打ち)することが少ないのも特徴です。
タイヤ選びで注意すべき点
タイヤを選ぶ時、以下の事柄に注意しましょう!
ビードの違いに気をつけよう
自転車店などでタイヤを見ていると、700×28cや32cとのような規格の他に、700×1.5や700×1.75と言った少し違った表記に出会うことがあります。
これはビード(タイヤと車輪が引っかかる部分)の違いを表していて、それぞれに互換性はありません。
要するに、28cや32cと言った「c」で太さを表記している物から1.5や1.75と言った小数点で太さを表しているタイヤには交換はできないということです。
「c」で太さを表しているタイヤには「c」を。
逆に太さが小数点表記のものには同じく小数点表記のタイヤを使うようにしてください。
太くするときは泥除け、フォークとの隙間に注意
タイヤを太くしたいときは、タイヤとフロントフォークのクリアランス(隙間の広さ)に注意しましょう。
また、泥除けをつけている方は、泥除けとのクリアランスにも注意が必要です。
今履かせているタイヤが、フォークや泥除けに干渉してしまいそうなら、タイヤを太くすることは避けるようにしましょう。
おすすめタイヤ10選
ここからは、僕のおすすめのタイヤを、役割別に解説していきます。
対パンク性能と耐久性重視のタイヤ
頑丈でパンクしにくいタイヤです。通勤通学で毎日乗る人はここから選びましょう。
Continental/GATOR SKIN
タイヤサイドをデュラスキンという超硬い素材で仕上げた、パンクに強いタイヤです。かなり長持ちするため、軽快さこそトップグレードに劣りますが、堅牢さはピカイチ。絶対パンクできない通勤通学におすすめです。
Panaracer/GRAVELKING SK
ProTite Shield Plusというコンパウンド採用し、耐パンク性能を高めた、名門パナレーサーが放つタフタイヤ。タイヤにちょっとしたブロックを備えることで、少し荒れた道もこなせてしまうよう設計されています。
SCHWALBE マラソン
ドイツブランド、シュワルベが繰り出す少し価格を抑えつつも、高い耐パンク性能と耐久性を実現した実用性抜群のタイヤです。タイヤサイドも硬く、よれないため、走行性能もお墨付き。
ミシュラン/ POWER ENDURANCE
発売前の走行テストで200人が1000km走ってもゼロパンクという脅威的な対パンク性能を誇るタフタイヤ。磨耗に強い「X-milesコンパウンド」と、耐パンクベルト「アラミドプロテックプラス」がその耐久性を実現しています。もっちりとした柔らか乗り味が好みの方におすすめです。
安く収めたい人におすすめのタイヤ
KENDA/KWICK ROLLER SPORT
台湾のタイヤブランドKENDAが繰り出すミドルグレードタイヤ。パンクに強くなる特殊アラミド繊維をタイヤサイドまで採用しています。また、刺さりもののパンクに強くケプラービード採用しているため、乗り味もしなやかです。雨天時のグリップ力もそこそこに、通勤通学用として、コストを抑えたい方におすすめです。
CHAO YANG(チャオヤン)/H-481
CHAO YANG(チャオヤン)も中国のタイヤメーカーです。セミスリックのパターンを採用したH-481はクロスバイクのタイヤとしてうってつけ。2000円台で購入できるため、コスパ抜群です。
Panaracer /パセラ ジャケット
Panaracerが発売するタイヤの中でも、クロスバイクでの通勤通学に特化した耐パンクモデル。上位モデルのGRAVELKINGと同じケーシングを採用しているため、少しヤンチャなライドをしても、サイドカットやリム打ちパンクのリスクから守られます。
ロードバイクにも使われるパフォーマンス重視タイヤ
Continental/Grand Prix5000
レースを走る人たちに最も普及しているコンチネンタルのフラッグシップロードタイヤ。転がり抵抗が少なく、振動吸収にも優れているため、ライダーへの負荷を大きく低減させてくれます。初めてのタイヤ交換にもオススメです。
Vittoria/CORSA
Vittoria CORSAもロードレーサーに愛用者の多い定番タイヤです。地面に吸い付くようなグリップ性能が1番の特徴。雨の日や、地面が濡れている日にもしっかり路面をグリップするため、安心感が桁違いです。雨の日も自転車で通勤通学をしないといけない方にオススメ。
GOOD YEAR EAGLE F1
モータースポーツのタイヤで有名なアメリカブランドGOOD YEARが2019年に自転車用タイヤの販売を開始しました。モータースポーツで培った技術が結集したというだけあって、完成度はかなり高いものに。しなやかなタイヤの造りからくるで快適性の高さが特徴で、重量もカタログ値で235g(28c)とかなり軽量になっています。まだ多く普及している感じではないので、マイノリティで行きたい方におすすめです。
良いタイヤはリスクヘッジ&節約の秘訣
ものにもよりますが、基本的には新車についてくるタイヤにそこまでいいものを履かせているというケースはありません。
でも通勤、通学中にタイヤのトラブルに見舞われるようなことがあっては、遅刻してしまい、職場の人に迷惑をかけてしまうリスクや大事なテストに遅れてしまうリスクがあります。(そんな大事な日に自転車を使うのはどうかと思いますが。)
少しでもパンクに強い良いタイヤを選択することで、そのリスクをヘッジしておきましょう。
また、耐久性の高いタイヤを選択することで、空気入れなどのメンテナンスをしっかり行えばかなりの長期間使えますから交換の頻度が少なくてすみます。結果的に安いタイヤを繰り返し交換するよりも費用を抑えられるんですね。
少しタイヤをいじってあげたりして、「愛車が少し良くなった」と感じていただきたいです。
その「すこしの改善体験」が愛着につながると思います。
親の教えのようですが、愛着を持って自転車に接してあげることで結果として長持ちにつながり、コストお抑えることにつながるのだと僕は思います。
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