ロードレースには準備がめちゃめちゃ大切だ。
準備が出来ている出来ていないによって当日のパフォーマンスが大きく変わってくることは間違いないし、準備がしっかりできていなければやはり精神的にも不安だろう。
身体をベストな状態に持って行ったり、自転車を良い状態に持っていくこと。あるいは持ち物や食事についてだって初心者からすると全てが不安な要素だと思う。
この記事は準備不足によるパフォーマンスの低下を防ぐために俺を例にした準備の仕方を解説するから参考にして欲しい。
[st-kaiwa1]この記事ではロードレース前日の過ごし方を解説するよ[/st-kaiwa1]
目次(クリックしてジャンプ)
完全OFFはあまり良くない。脚ならしはしておこう
初心者の人はやってしまいがちなところではあるんだけど。
[st-kaiwa2]よし!明日のレースに備えて今日は完全OFFをとって休むぞ![/st-kaiwa2]
彼のようにレース前日は回復に努めたい人はいると思う。だけど、ロードレース前日に完全OFFの休息をとってしまうのはあまり良くない。
というのもロードレース前日に完全にOFFにしてしまうと、次の日のロードレースで大きな負荷が筋肉にかかった時に筋肉がびっくりして痛めてしまったり、
調子が出なくなってしまうことがあるからだ。
あまり良くない。と、表現を濁しているのは
あくまでそういうのって人によるからだ。
タフな人は痛めないし、繊細な人は前日にも刺激入れといた方が良かったりもする。
具体的には 1時間くらい実走がいい。OFFはレース2日前にとっている。
実走の目的は疲労を残さない程度に足を動かしておくことだ。峠とかで軽くインターバルを取り入れてもらってもいい。少しだけレース強度にならしとくのも大切だからだ。
TSSでいうと50〜70くらいに留めておくのがベスト。
自転車を洗ってあげよう
レース前に自転車の清掃をしてあげることで芽生えるメリットが2つある。
- 汚れを落とすことで自転車のパフォーマンスは上がる。
- 不具合に気づける
汚れを落とすことで自転車のパフォーマンスは上がる。
上記画像は汚れてるチェーンの例。(俺のロードです。)
チェーンにこびりついている黒い汚れを落とすことで、駆動系の摩擦抵抗を低減することができる。よって気持ちばかり速くなる。
それによってバイクのパフォーマンスが上がるのだ。速くなるだけではなく、変速性能まで上がるから、レース前日の洗車は必須と言っていいだろう。
もちろん注油も必須。
ただ、チェーンが汚いからと言って、レース前日にチェーンを交換してしまうのは避けて欲しい。
チェーン交換にはいくつかリスクが伴う。それが下記
- チェーン交換によって変速狂う恐れがある
- スプロケ、チェーンリングとの噛み合わせが悪いと歯滑りしてしまう
- 交換に失敗してしまうと、予備チェーンがなければ出場できなくなる
チェーンに大きな痛みや伸びがない時は、わざわざレースの前日にこのようなリスクを負ってまで交換する必要はない。
昔新しい靴を履いて遠足にくるなと先生に言われたことがあると思う。それと同じだ。
少し脱線したが洗車することでパフォーマンスを発揮するパーツは他にもある。
例えばタイヤ。
タイヤの泥を取り除いてあげることで、タイヤ本来の性能を引き出してあげることができる。
グリップ性能や転がり抵抗の低減を図れるのでオススメ。
できる人はクランクとBBの間に挟まったよごれをとってあげたり、チェーンリングを外しての徹底洗浄。プーリーの汚れ除去まで行なってあげると、再度汚れてしまうのを予防する効果もあるからやってみて欲しい。
不具合に気づける
洗車をしていると駆動系パーツやフレームやホイールにそれぞれ部品を洗うときに着目する事になる。
普段から見てるつもりでも、消耗部品の減り具合や、ネジの緩みなんかにこのタイミングで気づくことは多い。
用意できるものであれば、今すぐ交換しないと危険なものに関しては交換してあげて欲しい。
ざっとネジの締め込み確認もしておくとより良い。
食事について
個人的には、「これを食べるといい!」
というのは特にないんだけど、最低限だけ、意識していることは下記
- 流石に前日は禁酒(1週間前くらいから禁酒することが多い)
- 炭水化物を多めにとってエネルギーにする。
この2つだけだ。
前日に飲酒してしまうと、睡眠の質も落ちるし疲労だって満足に回復しにくくなってしまう。
だからいくらお酒が好きな人でも流石に前日だけは禁酒しよう。1週間以上我慢できる人はぜひやってほしい。
疲労回復を阻害するものを排除するためだ。
できない人は前日だけ我慢して、レース後に疲れた体に最高に染み渡る酒を楽しめばいい。
また、距離が50km以上を超えてくるレースでは、当日朝にとる炭水化物だけでは足りないことがあるから前日から少し意識的に多めに取ることがある。
50kmを超えるレースに出場する方は、普段より少し多めに炭水化物を取ることをオススメする。
あと、炭水化物を一時的に枯渇させて、一気に摂取することでパフォーマンスをあげる裏技カーボローディングに興味がある人はこの記事が詳しかったのでぜひ。
荷物の準備も完了させておこう
当日に慌ただしく準備するのは忘れ物を招いたりするからよしてほしい。
以下の記事に必要なものをリストアップしてあるからぜひ参考にして、レース以外の不安を全部なくして当日に望んでほしい。
早寝しよう
レースの日の朝は早いことが多い。
レースはそのほとんどが午前中に開催される。レース会場は大体田舎だから、都市部に住んでる人は出発時間が明け方ごろになる。
ぶっちゃけレース当日は起きた瞬間からアドレナリン出まくってるから眠たくないことの方が多いんだけど、眠さ以前にちゃんと寝れてないとパフォーマンスを十分に発揮できないし、寝れなかった自分が不安になる。
だからいくら早朝に出発すると言っても6時間は寝れるように逆算して前日のスケジュールを立ててほしい。
さらに理想を言うとレース前日のために1週間くらい前から早寝早起きのサイクルを定着させておくとなお良い。スムーズに早寝早起きができる。
勝つイメージを作っておく
レース経験が浅い人や初めての人はレースで勝つイメージなんて実際湧かないかもしれないけれど、「自分の思い描く勝ちレース」っていうのをイメージでも妄想でも空想でもなんでもいいから持っておくのは意外と大事だ。
「ここで仕掛けてやろう」とか。「逃げ切ってやるぞ」とか。「スプリントで勝つ」とか。自分の脚質にあったものを選んでおいてほしい。
もちろんイメージしたことが実行できなくたって全然構わない。むしろ最初からできるはずがない。
だけどなんのイメージも持たずにレースに臨んでしまうと、レースに振り回される。
誰かが逃げたから自分も逃げる。誰かがアタックしたから追ってしまう。その上でスプリントも。。。(なんてできる人間は今すぐヨーロッパに渡った方がいい。)
勝ちイメージを持っておくことで、他の誰かの攻撃をスルーすることができるのだ。
[st-kaiwa1]あいつ!アタックしたな。でも俺の今日の狙いはスプリントだから。無視![/st-kaiwa1]
こんな感じで。
ロードレースでは自分の勝ちパターンに持ち込むのが上手い人 = 強い人 なところがあるから、
自分のやりたいことにそぐわないアタックがあった時は全力で無視していい。
その上で、初心者やレース経験が浅い人には自分がレースでどういう勝ち方を狙うのか明確化させるために
勝つイメージを作っておくことが大切になってくるのだ。
ちょっと込み入った話になったけど要は 人に振り回されず、自分が勝ちたいように勝てということだ。
next
コメント