タイヤが細くてすごいスピードの出せる自転車といえばロードバイク。あなたはロードバイクの中にもたくさん種類があることはご存知でしょうか??
乗り手の用途にあわせてロードバイクを選ぶとき、ロードバイクの種類選びはものすごく重要になります。
この記事ではロードバイクを7種類に分けて紹介します。それぞれの特徴と、どんな人にマッチするバイクなのかを解説していきますので、いまロードバイクの購入を考えている方はぜひ参考にしてください。
この記事を読むとわかること
- 7種類のロードバイクの特徴
- 7種類のロードバイクがどんな人にマッチするか
7種類のロードバイク
実際にどんな種類のロードバイクがあるのかみていきましょう。
オールラウンドロード
ロードバイクの一番基礎となるタイプのモデルです。「軽量&スピード」を重視したのフレーム形状のため、無駄が少ないことが特徴。
前傾姿勢が深く取れる特徴があり空気抵抗も低減されています。オールラウンドというだけあって、ロードバイクの中でもバランスの取れたカテゴリと言えます。一台あればレースも峠を登ることもロングライドを走り切ることも、なんでもいけちゃいます。
全ての場面で最速でありたい人や、山も平坦な道も、すべてを一台でクリアしてしまいたい人が選ぶべき一台と言えますね。
✅オールラウンドロードはこんな人にマッチ
- 峠も平坦も、いつでも速くありたい人
- とにかく楽に、遠くにいきたい人
- ヒルクライムに出場したい人
エアロロード
「空気抵抗を減らす」ことを目的に作られたロードバイクです。フレームやハンドルが平らになっているものが多く、自転車を前からみたとき、車体(前面投影面積)がものすごく薄く見えるのが特徴です。
空気抵抗を抑えることに特化したロードバイクであるため、高速域での走りが、他の種類と比べて安定します。
平坦において、「1秒でも速く、風を切り裂いて進みたい」人にうってつけのバイクと言えます。
ただし、重量が少し重く、登りに弱いことと、オールラウンダーと比較したとき、すこし値段が高いことがデメリットとなります。
✅エアロロードはこんな人にマッチ
- 平坦をとにかく速く走りたい人
- タイムトライアルにも出場してみたい人
- インパクトのあるロードバイクに乗りたい人
エンデュランスロード
長い距離を快適に走ることに特化したバイクです。
オールラウンドロードやエアロロードと比べて乗車姿勢が起きるように設計されていたり、フレームやパーツに振動吸収を高めるものが採用されていて、とにかく乗り手に優しい性能が盛り込まれています。
これから「ロングライドに出かけてみたいな」という人や、「自転車で旅をしてみたい」という人にうってつけ。初めてロードバイクを購入される方にもオススメできるカテゴリです。
ただし、走りのキレはオールラウンドやエアロロードに劣るため、レース志向の人には不向きと言えます。
✅エンデュランスロードはこんな人にマッチ
- 快適に長い距離を走り抜きたい人
- 楽な姿勢で乗りたい人
- 石畳など少し荒い路面も走ることがある人
- ロードバイク初心者
グラベルロード
近年、海外を中心にで大流行しているグラベルロード。
太めのタイヤとディスクブレーキを搭載していて、舗装路も未舗装路も一台でこなせるため、簡単な森林地帯や砂利道を含むツーリングを可能にしてくれます。
雨天時の走行にも優れているため、グラベルロードを通勤や通学に使えば、急な雨に降られて地面が濡れてしまっても難なく帰れますね。😆
ややオーバースペック気味ですが最強の通勤通学自転車と考えることもできます。
また、フレームバッグや荷物の車載を可能にする複数の「ダボ穴」と言われるネジ穴が切られているため、キャンプ用品をつんでキャンプツーリングに出かけたり、出先でちょっとお湯を沸かしてコーヒー休憩なんてこともできますから、夢が膨らみます。
✅グラベルロードはこんな人にマッチ
- 舗装路と未舗装路。一台であらゆる路面を走りたい人
- 最強の通勤通学用自転車
- 海外で自転車旅をしたい人
- 荷物を積んで、キャンプや旅に出たい人
シクロクロス
厳密にはロードバイクではないのですが、ロードバイクのような形をした自転車としてシクロクロスもご紹介します。
この自転車もグラベルロードと同じ未舗装路を走るためのバイクなのですが、シクロクロスバイクは未舗装路を駆けるレースを想定したバイクなのです。
太めのタイヤとディスクブレーキ(カンティブレーキ)の搭載が標準となる他、バイクを担いで走るためのパットがトップチューブについていたりとか、
ホリゾンタルフレームになっていて担ぎやすい工夫がされていたりと、あくまでシクロクロスレースを走るための設計がなされているのが特徴です。
✅シクロクロスはこんな人にマッチ
- シクロクロスレースに参戦したい人
- シケインや砂浜など、悪路を走りたい人
- 通勤通学でバイクを担いで階段をショートカットしたい人😆
TTバイク
ものすごい見た目をしていますがTTバイクもロードバイクの仲間です。
TTバイクは平坦な道をひたすら速く突き進むために設計されたバイクです。
基本単独で走ることを想定されてTTバイクには、ハンドルから突き出ているDHバーが搭載されています。これをつかんで脇を閉めて走ることで、乗り手がすごく小さく縮こまれるんです。それによって前から受ける空気抵抗を極限まで絞り込むことができるってわけなんですね。
経験談ですが、TTバイク上で小さくなっている人の後ろを走っても、ドラフティングの恩恵に預かることはほぼできません。いてもいなくても同じでした。笑。
でも逆に、それくらいにTTバイクに乗れば空気抵抗を受けにくいものなのだなあ。と感心しましたね。
TTバイクの弱点は登坂とコーナーにめっぽう弱いという点です。
車体が重いですし、DHバーからハンドルに握り替えをしないと曲がれないからです。
✅TTバイクはこんな人にマッチ
- タイムトライアルに出場したい人
- トライアスロンに出場したい人
- ご近所にひたすらまっすぐに続く道がある方
電動アシストロードバイク(E-bike)
最後は電動アシスト付きロードバイクです。
街中でよく見かける電動アシスト自転車機能をロードバイクにのっけただけではないんですね。
100km以上の距離をアシストしてくれたり、乗り心地が良くなるように工夫が施されていたり、通常の電動アシスト自転車にはない仕掛けが盛り込まれています。
ですから「長い距離のサイクリングをしてみたいけど坂があるのはちょっとな。。。」という方にオススメです。
また、登坂や加速時には脚力の差を電動アシストが埋めてくれるので、脚力の合わないパートナーとのサイクリングも楽しめます。
ただし、日本の法律では電動アシストのアシストをかけていい速度は時速24km以下までと決まっているので、普通のロードバイクと比べると速度は出しにくいかもしれません。そこだけご注意ください。
✅電動アシストロードバイクはこんな人にマッチ
- 「サイクリングは好きだけどしんどいのは嫌」という方
- 「ママチャリ電動自転車じゃちょっと物足りないな」という方
- 夫婦でサイクリングがしたいけど妻(夫)とペースが合わなくて困っている方
最後に
ここまで7種類のロードバイクを紹介してきましたが、スポーツサイクルの種類はまだまだたくさんあります。
購入を検討されている方は必ず自分の使い道に合うものは何なのかを抑えてから購入に踏み切るようにしてくださいね。
機能や用途も大切ですが、最低限それを抑えたら、あとは感性でデザインや形から「いい」と思ったものを選ぶのも大切ですよ!(矛盾)
その際この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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