こんにちは。
僕は実業団レーサーとして走りつつ、自転車店で約4年間働いています。
[st-kaiwa3]めちゃくちゃ欲しいロードバイクがあるんだけど3年で月々3万か。。ちょっと生活切り詰めればなんとかなりそう。。。ああ、買っちゃおうかな。。。どうしよう。[/st-kaiwa3]
この気持ち、ものすごいわかります。実際僕も、何度も何度も高級なかっこいいレーシングバイクの誘惑に負けて、ローンを組んで購入しそうになりました。
でも、踏みとどまることができたんですね。
それは以下の思考があったからです。 解説していきます。
前述しておきますが、今回は少し金融リテラシーめいた話をします。もちろん考え方はさまざまです。僕は下記のように思うので、興味ある人は聞いてください。
ロードレースに使うロードバイクをローンで買うことはオススメしません
結論として、ローンでロードバイクを購入することはオススメしません。 理由は下記です
- 金利がかかる
- 落車の危険性が伴う
- キャッシュ一括で買えないバイクは身分不相応
もう少し詳しく説明していきます。
金利がかかる
ローンというと響きはいいですが、ローンはれっきとした「借金」です。
日本では借金をすると、利息が伴います。
例えば、スルガ銀行の自転車ローンがこちらです。
年利2.5〜7.5% です。
高級ロードバイクを買うために100万円3年ローンを年利5%で組むとします。3年でなんと1078934円になるんですね。
月々の支払いが29,970円になるわけですが、これをどう思いますか??
「3年でたったの78000円でしょ? そんなに高くないし欲しいロードバイクが早く手に入るなら全然いいじゃん。。」と思ったあなた。
ちょっと考え直しません??78000円ですよ? この78000円はローンを組んだ手数料(利息)としてあなたにとってはな何も生み出さないお金になります。
78000円あれば、けっこう大胆なグレードアップができますよ?
金額の大小はあまり問題ではなくて「欲しいものを手に入れるためなら払う必要のないお金を払ってもいい」と考えてしまうマインドが問題なのです。
ちょっと言葉を悪くすると「貧乏人マインド」なのです。
金利は「お金持ちの人がお金のない人から巻き上げている搾取」だと考えるようにして、自分のお金を守るように心がけましょう。
ロードレースには落車の危険が伴う
ロードレースには落車がつきものです。だからロードレース用のバイクをローンで購入することはオススメしません。
もしローンの支払い期間中にレースで落車してしまい、そのバイクが乗れなくなってしまったらどうなるでしょう?
当然ですが乗れないバイクに支払いを続けていくことになります。無論支払いは待ってくれません。無表情で毎月襲いかかってきます。
それにもしその落車で怪我をしてしまったらあわせてその治療費だってかかります。
ローン支払い中に、また新たにロードバイクを購入するだけの経済力がついていればいいですけど、もしなければしばらくロードバイクに乗れなくなるか、ローンにローンを重ねる形になっちゃいますよね。(審査通るか分かりませんが)
まさに借金地獄です。
そんな生活を苦しめるようなリスクを含んでまで 「趣味」 のために捧げるのはおかしいです。
それにローン返済中のロードバイクでレースに出場すること自体、僕ならちょっと気が引けます。。
完全に支払い終えた自転車の方が、思い切った走りもできると思うんですよね。
レースに出場すること自体のリスクまで考えて、ロードの購入を検討するようにしましょう。
キャッシュ一括で買えないロードバイクは身分不相応
大前提として、ロードバイクはあくまで趣味ですよね。
「レースで勝つために!」、「あの選手がツールで優勝したから!」、「速い人はみんなS-WORKS(SL7)に乗ってる!」
ぜんぶすっっっっごいよく分かります。
でも一旦冷静に考えてみましょう。
機材が変わったら、その瞬間にあなたはレースで勝てるんですか??
その機材でSTRVAのセグメントを取れるんですか? 取れたとして何か変わりますか?
残るのは「1時間のタイムトライアルをした時に10秒速くなる最先端のエアロダイミクス」と「ローンのある生活」だけです。
欲しいものはまず「借金してでも手に入れよう」と考えるのは身分不相応なものを無理して手に入れようとしていることになります。
経験談ですが、自転車やカスタムをしたぐらいでは、いつも勝てない人には絶対に勝てません。むしろ機材投資した分虚しくなります。
「欲しいものは貯めてから」という親の教えのような考え方が、今も昔も立派とされていますから、従いましょう。
「見栄と欲望」に負けたら終わりです。
自転車のエンジンは自分。自分を鍛えましょう
身も蓋もない話ですが、レースで勝ちたいなら結局のところ足を鍛えることが一番の近道です。
「そんなことはみんなわかってる」と言いたい気持ちは分かりますが、これしかありません。
以前に効率的に速くなるための方法を解説していますので、よかったら参考にしてください。
それに本当に脚を鍛え抜いて、レースで勝ちを重ねていったらスポンサーがついて機材提供を受けられるかもしれません。
僕も頑張ります。
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