[st-kaiwa1]「初めてのロードバイクを購入したは良いけど、他にどんなものが必要なの?? いくらくらいするの?」[/st-kaiwa1]
こう言った悩みにお答えいたします。
一概にロードバイクに乗る人と言っても、目的は様々。当然持つべきものも「まったり乗りたい人」と「レースに参戦したい人」では違いがあります。
この記事では、初心者ライダーが「この先どんな乗り方をしていきたいか」を基準にロードバイク以外にどんなものが必要で、お金はいくらくらいかかるのかをまとめました。
ぜひ参考にしていただければと思います。
記事の内容
- 乗り方別の予算感について
- 法律上必要なもの
-防犯登録
-ライト(尾灯)
-ベル - ロードバイクに乗るなら全員必要なもの(あると良いもの)
-ペダル
-ヘルメット
-アイウェア
-ポンプ(空気入れ)
-カギ
-メンテナンスオイル
-タイヤレバー
-交換用チューブ
-携帯ポンプかCo2ボンベ
-メンテナンススタンド
-サイクルコンピューター - まったり走りたい人に必要なもの
-サイクルパンツ
-ボトル(保冷機能付き)
-ボトルケージ(ペットボトル可)
-サドルバッグ - レースを目指す人に必要なもの
-レース仕様サイクルジャージ
-ボトル(軽量)
-ボトルケージ(軽量)
-ローラー台
-筆者のレース当日の持ち物 - さいごに
筆者の僕のロードバイク歴は7年くらいで、今は大手自転車店で働きつつ、実業団レーサーとしてレースを走っています。
「ロードバイクにはどんなアイテムが必要でいくらくらいかかるの??」
こんな質問お客様からをよく頂きます。
たくさんのロードバイク販売の経験から僕なりの回答を記事にしましたので参考にしていただければと思います。
乗り方別の予算感について
[st-kaiwa1]まずはざっくりロードバイクに必要なものの予算感を教えて欲しいな。[/st-kaiwa1]
こんな疑問にお答えします。下に表を作成しました。
まったり乗りたいか、レースも興味があるか軸と必要最低限の装備か充実した装備を持ちたいかの軸で作成しています。
必要最低限の装備 | 装備を充実させる場合 | |
まったり乗る人 | 2〜3万円 | 5〜10万円 |
レースも検討している人 | 5〜10万円 | 10万円〜 |
ほんとにざっくりですが、こんな感じです。
「え、そんなにするの!?」と思われた方がほとんどなのではないでしょうか?
もしこの記事をご覧いただいている方が、ロードバイクを購入する前の段階であれば、これら装備類の費用も予算に入れつつ、ロードバイクの購入を検討するようにしましょう。
ライダーさんの趣味嗜好やロードバイクへの熱の入り方よって予算感は大きく乱高下しますのであくまで目安です。僕が自転車店で働いて来た、肌感覚を元に作った表なんで参考までに。
法律上全員必要なもの
ここからはロードバイクに乗る上で法律上必要なものをご紹介します。
法律上必要なので、全員揃えておきましょう。
防犯登録
自転車を購入した際に忘れてはいけないのが防犯登録。購入した自転車の所有者が誰なのかを示すナンバープレートのようなもの。
各都道府県の公安委員会が指定した防犯登録所で登録ができます(大体の自転車屋さんのこと)。
引っ越したり、誰かに自転車を譲渡したり、有効期限がすぎた防犯登録については、また登録し直す必要があります。
尚、都道府県を跨ぐ引越し、譲渡の際は引越し元での防犯登録の抹消が必要になりますので注意が必要です。
基本は購入店で登録してもらうものですが、ネット通販で購入された方は自転車の購入証明となる付属の販売証明や品質保証書、身分証明証を持って登録所で登録してもらいましょう。
フレームセットのみでも登録可能です。
ライト(尾灯)
自転車で走る時、夜間走行と、トンネル内や濃霧の中では、ライトと反射器材の着用が義務付けられています。
これを聞くと、「日中しか走らないから大丈夫!」と思うかもしれませんが、それでもやはりライトは付けておいた方がいいです。
ロードバイクで走ると不意にトンネルと遭遇する機会も多いですし、山の中なら天気が急変して霧がかかるなんてこともあるからです。
トンネルや暗闇の中でライトをつけずに走って、自動車に追突されて死亡した例もあるくらいですから、特に尾灯の重要度は高いといえます。
また、命を守るための重要な部品なので、「ケチって安いものを」というのもあまりオススメできません。
フロントライトは最低でも最大400ルーメン以上のもの。尾灯は最低でも最大20ルーメン以上のものを選ぶようにしましょう。
ベル(警報装置)
自転車には、ベルのような警報装置の取り付けも義務化されています。
安いモデルだと、「いかにもベル!!」という感じでせっかくのロードバイクのかっこよさが崩れてしましかねませんので、
個人的には少しお金を出して、スタイリッシュなベルの取り付けをオススメします。
ロードバイクに乗るなら全員必要なもの(あると良いもの)
ここでは、ロードバイクに乗るなら揃えておいた方が良いものを案内します。
ペダル
ロードバイクの中には、自転車本体にペダルは付属しないものが多いです。
当然ながらペダルがないことには自転車に乗ることはできませんのでまずは必須となります。
初心者の方はまずフラットペダル(普通のペダル)からはじめてロードバイクのスピード感を覚えて慣れましょう。
スピード感に慣れて来たらビンディングペダル(靴とペダルを固定するタイプ)に挑戦してみてもいいかもしれません。
ビンディングペダルにはたくさん種類があって、それぞれ必要なシューズとクリートも異なりますので十分確認をとってくださいね。
また、初心者の方はフラットペダルとビンディングが裏表で両方ついてるペダルで練習してみるのもいいでしょう。
ビンディングペダルを初めて使う方は転倒の危険がありますので、まずは人通りの少ないところで使い方の練習をしましょう。
ヘルメット
ロードバイクとセットで考えるべきなのがヘルメットです。
ロードバイクは車道を走る機会が多く、スピードを出しやすい設計になっているため、風向きや鍛え方によっては時速30km以上の速度が出せます。
スピードに乗っている中、落車してしまったり、事故に巻き込まれてしまうと、最悪の場合命を落としかねません。
特に、「頭部」の保護は重要です。
自転車事故で亡くなってしまった方の約6割が「頭部」に致命傷を負っているからなんですね。
「でもヘルメットなんてダサいしちょっとな・・・」とい気持ちもわかりますが、工事現場のおっちゃんがかぶってるヘルメットを被れと言っているわけではありません。
今のヘルメットはスタイリッシュでかつ機能的なものがほとんどですから、命を守る意味でも絶対に着用してください。
アイウェア(サングラス)
スピードが出るロードバイクにおいては目の保護もかなり重要となります。
河川敷や山を走っていると、前を走る人の飛び石や、虫などがよく顔に当たることがあります。
もしそれが目に入ってしまったら、視界が奪われてしまいますし、目を傷つけてしまうことにつながります。そんなリスクを回避するためにアイウェアは必須のアイテムです。
また、アイウェアの役割は「夏場の紫外線から目を保護する」役割や、「目の乾燥を防ぐ」役割もありますので走行の際は着用することを強くオススメします。
何よりアイウェアつけると一気にサイクリスト感が増してかっこいいですしね。
フロアポンプ(空気入れ)
タイヤの空気圧管理をするためにフロアポンプ(空気入れ)は必須アイテムです。
ロードバイクは空気圧が走りのパフォーマンスに直結しますから、非常に重要なアイテムと言えます。
フロアポンプを購入する際は、ママチャリのものは別に仏式バルブに対応した空気圧メーター付きのものを選択してください。
上記の条件さえ満たせば、そんなに高価なものは必要ありませんのでとりあえず安いものから購入して、物足りなければ良いものを購入するようにしましょう。
カギ
ロングライドや友人とライドに出かければ、コンビニや飲食店に入り、駐輪する機会も多いはず。
その時やっぱり気になるのが「盗難の危険」ですよね。
思い入れのあるロードバイクが盗まれてしまったら、めちゃくちゃショックですし出先からの帰れなくなる危険だってあります。
それに一度盗まれてしまうと、バラして売り飛ばされて、持ち主に戻って来にくいのがロードバイク盗難被害の特徴です。
とは言え出先にそんなごっつい鍵は持って出れないでしょうから、せめてワイヤーロックをもっていくようにしましょう。
盗難のプロにかかったら簡単に切断されてしまうでしょうが、カギをかけているのとかけていないのとでは、心理的な安心感が大違いです。
数千円で準備できますから、安心して買い物をするためにも、ここは投資しておきましょう。
メンテナンスオイル
ロードバイクの日常メンテナンスで、タイヤに空気を入れることくらい重要なのが、チェーンへの注油です。
チェーンにオイルが足りていないと、変速がスムーズに切り替わらなくなってしまいます。
また、スプロケットやチェーンリングなどとの摩擦が生まれるため、歯を削ってしまい、最悪の場合部品交換、なんてことも。
オイルをこまめにさしてあげるだけで、チェーンやその他駆動部品の持ちは劇的に伸びます。
チェーンやギアを交換することを考えればオイル代なんて安いものですから、ぜひ入手しておきましょう。
タイヤレバー
パンク修理やタイヤ交換の際に使う、タイヤを車輪から外すための工具です。
「ロードバイクを買ったばかりなのにいきなりパンク修理なんてハードル高すぎ・・・」
と言いたくなる気持ちはわかりますが、タイヤレバーはぜひ購入の上、ライドの時も携帯して欲しいです。
というのも、タイヤというものはいつもパンクと隣り合わせで、いざパンクしてしまった時に近くに自転車屋さんがあるとは限らないからです。
最低限、タイヤ、チューブのトラブルにはご自身で対応できるようにしておきましょう。
そのためにも、以下で紹介する交換用チューブ、携帯ポンプ(CO2ボンベ)と合わせて購入しておいてください。
タイヤ、チューブの交換方法についてはCycle Sportsさんの動画がわかりやすかったのでこちらを参照ください。
交換用チューブ
出先でパンクしてしまった際に、交換するためのチューブです。
とりあえず1本、心配な方は2本携帯しておきましょう。
購入の際は、取り付けているタイヤの大きさ(インチ、〜c)、太さ、バルブ形状と長さを確認しておきましょう。
携帯ポンプかCo2ボンベ
フロアポンプとは別に、出先でのトラブル対応用として空気入れを持っておきましょう。
個人的にはCO2ボンベのタイプがコンパクトでいいと思っているのですが、使用方法を謝ると危険ですし、失敗すると空気が入れられなくってしまいますので初心者の方は携帯ポンプをオススメします。
とりあえず、次の空気入れ(自転車屋さん)までのつなぎなので、そこまで高級なものは必要ありません。
メンテナンススタンド
基本自転車を自立させるようなスタンドは付けないのがセオリーのロードバイクですから、自宅で自転車をたてておくためのスタンドは必須です。
空気入れやチェーンにオイルを刺す時も役立ちます。
サイクルコンピューター
サイクルコンピュターの基本の役割としては、スピードを計測したり走った距離を計測するものです。
「いやべつにレースとかするわけじゃないし。。いらないかな。。」と思うかもしれません。
ただ、僕としてはサイクルコンピューターはあなたの自転車の可能性を一気に広げる最高のアイテムなので、絶対手にしておいて欲しいものなのです。ちょっと高いやつ!!
少し高級なものに手を伸ばすことで、スピードや距離はもちろん、自分の走った記録をアプリに残せたり、GPSでナビゲーションしてもらってまだ行ったことのない地へ旅に出かけたりと、サイクリングの楽しみを一気に拡大してくれます!
トレーニングを行う人にとっては、自分の出力や心拍を計測してパフォーマンスの向上が可視化できるので、目標をたてやすくなります!
ぼくはもうサイクルコンピュターなしでは走れません。
ちょっとハードル高いかもですが是非手にして欲しいです。
まったり走りたい人に必要なもの
サイクリングやロングライドイベントなど、「たくさん乗って楽しみたい!」という方が持っておくべきアイテムを案内します。
サイクルパンツ
ロードバイクのサドルは、ママチャリのサドルのように柔らかくなく、ペダルを漕ぎやすくするため、無駄を削ぎ落とした形のものが多いです。
そのため、クッション性が低く、なんの対策もしないまま長時間乗っているとお尻が痛くなります。
そんな悩みを解決してくれるのがサイクルパンツです。
サイクルパンツの中にとりつけられたインナーパッドがお尻を保護してくれるので、長時間のライドでもお尻が痛くなりにくくなります。
さらに、サイクルパンツはサイクリングに最適化されたパンツなので、ペダリングがしやすくなるというのも特徴です。
ピチッとした見た目に抵抗のある方はサイクルパンツの上からジャージ等のズボンを履きましょう。
また、最初から上にズボンを履くことを想定したインナー型のサイクルパンツもありますのでというものもありますので、そちらを選んでみてもいいでしょう。
ボトル(保冷機能付き)
ライド中の水分補給は絶対に必要ですから、専用のボトルを携帯しましょう。
軽量重視でないまったりライダーの方は保冷機能のついたボトルを選んでいただくといいですよ。
夏場は走っていると体からどんどん水分が抜けていきますので、最低でも2本は用意するようにしましょう。
ボトルケージ(ペットボトル可)
ライド中はボトルを手に持つわけにはいきませんから、ボトルケージを車体に取り付けましょう。
通常ボトルケージは上で紹介したような自転車用ボトルしか入れられないものが多いのですが、ものよっては、ケージの大きさが可変式で、ペットボトルに対応しているものもあります。
通勤通学なんかでもロードバイクを活用しようと考えている人はペットボトルも入るととても使い勝手がいいですので、オススメです。
サドルバッグ
パンク修理キットや予備のチューブ、ワイヤーロックを入れておくために、サドルバッグがあると便利です。
サドルをかなり前に出してセッティングしている方は、もしかしたらサドルバッグの取り付けができないかもしれませんので注意が必要です。
レースを目指す人に必要なもの
「いずれはレースも走ってみたいな」と思っている方がそろえておくといいものを紹介します。
レース仕様サイクルジャージ
レースに出場するならレース仕様のぴっちりしたサイクルジャージが必要になります。
速く走りたい人にとって空気抵抗は最大の敵なので、少しでも抑える必要があるからです。
僕の体感ではどんな100万円を超えるようなレーシングバイクに普段着で乗るより、ピチッとしたジャージを着てエントリークラスにのバイクに乗った方が速く走れます。
なのでもし「速く走ること」を目的とするのであれば、バイクに100万円投資する前に、サイクルジャージに10万円投資しましょう。
レース用ジャージならサンボルトがオススメです。 → サンボルトのショッピングサイトへ行く
ボトル(軽量)
できるだけ無駄を削ぎ落として軽量なバイクを実現したいものですから、保冷性能付きの重たいボトルを選んでる場合ではありません。
軽量でシンプルなボトルを一つは持っておきましょう。
ボトルケージ(軽量)
ボトルケージについても、ペットボトル差し込み不可のボトル専用のケージを選定しましょう。
まずはアルミ製のリーズナブルなものから初めてみてもいいですが、予算に余裕のある方はカーボンボトルケージを選んでみてもいいかもしれません。
軽いものだと1つ10グラムを切るような軽さのものもありますので、車体の軽量化にも繋がりますよ。
また、ケージの横から利き手でボトルを取り出しやすい構造になっているボトルもありますので、「フレームサイズが小さくてボトルが取り出しにくい」方は、このタイプを選ぶと、ボトル取り出しに手間取らなくなって早いです。
ローラー台
いざレースといっても、「寝起き一発目のライドがレース本番」ではなかなかパフォーマンスは発揮できません。
体をほぐすためのウォーミングアップが必要です。その時にローラー台を使います。
特に、10〜30km前後の短いレースに出場するときはローラー台に乗って、ひと汗かくくらいのアップをしておくとレース序盤からパフォーマンスが発揮しやすいのでいいですよ。
熟練レーサーの余談「レースにおけるローラー台の役割」
[st-kaiwa2]自転車レースはガチな人ほど、チームを組んでレースに出走するんだ。
チームの中には「集団から飛び出して逃げる」役割があって、その役割を任せられた人は、レース序盤から逃げに乗ってチームに貢献したり、そのまま逃げ切って勝ちを狙ったりする必要があるため、レース前のウォーミングアップが特に重要になる。
つまり、同じレースに参戦するチームの中でもウォーミングアップの仕方は違い、自分の役割にあったウォーミングアップが必要になるということだ。レース初心者の方も、参戦するレースの中で「自分がどんな走りをするのか」を決めてその走りに向けたウォーミングアップを意識していくといいぞ。[/st-kaiwa2]
レース当日に必要なもの
以下の記事に、レース当日に必要なものをまとめておりますので、よかったら参考にしてください。
さいごに
ここまでごらんになっていかかだったでしょうか?
「こんなにたくさん必要なのか。。」と思った方。「もっとたくさん購入してロードバイク生活をを充実させたい!」と思った方。
感想は様々だと思います。
ここに掲載したものは「ロードバイクに乗る上で必要なものや、いずれ必要になるもの」ばかりです。
中には法律的に必要なものやトラブルに対応するための用品も含んでいます。
これらを揃えずにライドすることは危険ですし、「もしトラブルがあったらどうしよう。。。」と心理的な不安にもつながります。
多少のお金はかかるかもしれませんが、「何があっても大丈夫」と思うための安心代として、投資しておきましょう。
「必要なもの」をそろえた後はアップグレード(必要ないもの)に挑戦してみるとよりロードバイクの楽しみが広がりますよ。
一緒に楽しんでいきましょう。
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